2010年読後メモ1冊目。
久しぶりに本を読む時間ができたので、数冊まとめ買い + まとめ読み。
1冊目は、「ウェブを炎上させるイタい人たち-面妖なネット原理主義者の『いなし方』(宝島社新書)」。
ニュースサイト(アメーバ?)の編集者、中川淳一郎さんの著書。
読後感というか、読んで得られたものはほぼ「ウェブは馬鹿と暇人のもの」と同じ。
やっぱり、twitterも大人のおもちゃだよね、単三電池と同じものという認識で良いんだよね、という、なんとなく思っていたことをスパッと言い切ってくれた安心感がある。
どうも、ウェブに関しては、人によっての認識格差が大きいように思えてならない。
なまじ、「(デジタル)アーリーアダプター」が多い業界であれば、尚のこと。
自称「アーリーアダプター」(本当に自称していなくとも)の人たちは、概して、お金も柔らかな感性も十分にあったころいにPC/Windows全盛期を体験していたのではないか。
その人たちは、今、「デジタルもわかるし、社内でも力のあるパワーミドル」のポジションにいる。
彼らにネットを語ってもらうと、twitterやblog、SNS等のツールが、「今の若者の生活に入り込んでいる、人気ツール」となってしまう。
その感覚は、半分正しく、半分おおはずれ、のように思う。
昨月まで24歳だった自分の実感値では、「生活に入り込んでいる」はある程度正しくとも(自分で書いていなくても読んでたり)、「人気」なのか?
そもそも、今の10代〜20代前半層にとっては、ブログもSNSも、ネットを使い始めたときから自然に「そこにあった」ツールであり(個人差はあるが… 僕はアメリカでの学生生活だったので日本では違う部分もあるし)、「特別なもの」という意識は、ない。
だからこそ、「twitterは(他のウェブツールも)単三電池」というコトバは、ウェブツールを特別なものと思い込んでしまっている、少しばかりデジタル先端な30〜40代の人には、大きな意味を持つのではないかな。
当然、マーケティングに携わっているものであれば、30代であろうと40代であろうと50代であろうと、普段からウェブ利用者/Blog利用者の比率の数字に触れることはあるだろうから、分かっているだろうけど…