iPhone / iPadが、40代・50代に売れているほんとの理由。
そして、今年iPadを手にして、思うことがある。私の30年に及ぶコンピュータとのつき合いは、実に試行錯誤と苦労の連続で、基本誰もしっかり体系的に教えてくれないし、せっかく誰よりも早く始めても、機能を使いこなすのは皆後から始めた若い人たちだし・・・という具合。結局本当のところはパソコンに馴染めない。結局いろんなことを強いられる訳で、使っているのか、使われているのか分からない何か化け物のような存在だ。
しかしiPadはどうだろう。途中でボタン押して閉じちゃえば、イライラしないし、ユーザーインターフェイスがここまで使う側にフレンドリーなのは初めてだ。今年80歳の私の母は今、私があげたiPadで「文字が読みやすい」と文庫シリーズを読んでいる。また子供たちに持たせると、本当に楽しく使いこなすようだ。
「結局本当のところはパソコンに馴染めない。使っているのか、使われているのか分からない何か化け物のような存在だ。」
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これが、たぶん、40代・50代(に限らないかもしれないが)の、パソコンに対するインサイト。 漠然とした、不安感。 なんとなく、自分の手に負えない感じ。 そう考えると、機能を絞り込むことに、合理性が生じてくる。 「機能がない」ことに、付加価値が生じてくる。 デジカメ、ケータイ、クルマ、家電。
そういえば・・・
「せっかく誰よりも早く始めても、機能を使いこなすのは皆後から始めた若い人たちだし・・・という具合。」
この気持ち、インターネットに対してはものすごく共感するなぁ。
>>追記(同日):
…と、すると、iPhoneも、iPadも、付加機能をつけていくことは、マーケティング戦略上大きなインパクトは持たないのかもなぁ(一部early adapterの賞賛集め+バズアップ、というコミュニケーション上の効果以外)。 アップルの次の戦略は、何だろう。