side effect
中国のネットでは次のような会話も。
「首相交代のニュースを聞いたけど、野田?聞いたことないなあ」
「日本陸軍の軍人、野田毅の孫だ。あの南京大虐殺で百人切りをしたうちの一人だぜ」ネット社会が好むうってつけの話題、「あの野田毅の孫!」という根も葉もないデマが飛び交った形跡が見られるのだ。いつもなら即、炎上だ。
しかしある掲示板では、「野田の中国に対する態度は強硬で中国人は嫌いだが、そんなでっちあげをしたところで何か意味があるのか」で鎮火。中国人の態度が以前にも増して余裕あるものに変わってきているようだ。政治経済の混迷、自然災害による打撃、犠牲になる日本国民と、「3.11」を経て、中国人の日本に対する見方もだいぶ変わってきていることを意識しないではいられない。
3.11は色んな副作用を起こしている。良いも悪いも。
ちなみに日本への観光客数は激減!みたいな記事をよく読むけれど、長期的には、この数は(3.11がなかった場合よりも)増えるのでは、という気がする。そもそも日本について考えることがない人たちに同情・共感を含んだ興味を持ってもらえた、ということは、何にも変えがたい。